ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.3

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創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。

これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNA
そして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはー

ナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”として
それぞれの想いを熱く語っていただきました。

今回はマネージャーの田村さんにインタビューを敢行。ナショナルフーズ史上最年少でマネージャー昇格を果たした田村さんの遺伝史とは?

まずはじめに、今までの経歴を教えてください。

医療系から飲食業界への進路変更

私とナショナルフーズとの出会いは、高校3年生のときです。大学に進学が決まったタイミングでバイト探しを始めました。それが、坂山部長が店長をしていた店舗でした。しかし、働き始めてすぐに、店舗が移転することになりました。その移転先は自分が進学する大学のすぐ近く。今考えると、運命でしたね。医療系の大学だったので、ほとんどは卒業後に医療の道に進むのですが、私はナショナルフーズで本格的に働きたいという気持ちが強くなっていて…。大きな方向転換だと思うので、もちろん周囲から反対の声もありましたが、押し切った形で入社しました。

就職という人生の節目で、一度きりの自分の人生を輝かせられる選択をしたいと考えていましたし、アルバイト時代の経験から、「ナショナルフーズこそ自分を成長させられる場所」と確信していたことも決め手になりました。人生の中で「あの人に出会えてよかったな」と思う経験ってありますよね。私にとっての憧れの存在が、坂山部長でした。私も人に大きな影響を与えられる人間になりたい。そして、ナショナルフーズならその理想も実現できると思ったんです。

ナショナルフーズ史上最年少マネージャー誕生

新卒で入社したときにアルバイト歴がすでに4年以上もあったので、ステップアップは早かったと思います。入社した年の9月には主任、1年後に副店長、その1年後に店長に。そして28歳の時にマネージャーに就任しました。

店長時代に、『どんどん亭』の新店舗と姉妹店『ひびき』の2店舗の新規立ち上げに携わったのが大きな成長のきっかけだったと思います。コンセプトも雰囲気も全く違う店舗ですし、何より新規立ち上げなので、何もないゼロの状態からのスタートですよね。オープン日に間に合わせるために、計画を立て、スケジュールを敷いて、業者との打ち合わせを行いました。もちろん人もゼロなので採用も行い、研修も急ピッチで実施しました。たくさんの方のお力添えをいただきながら無事にオープンを迎えた時は感謝の気持ちと達成感で感無量でしたね。そういった部分が評価されマネージャー昇進の話があったんだと思います。

現在の業務内容について教えてください。

ナショナルフーズは、マネージャーの裁量の自由度が非常に高くなっています。そのため、私が行っている業務領域も非常に多岐に渡ります。経営会議や店長会議に参加して、ナショナルフーズ全体の方向性について議論することも大切な責務です。

その中でもメインとなっている業務が、担当エリアの売上向上のための施策や、社員の育成です。店舗運営を円滑にするためにも、店長候補の育成に注力することが急務だと考えています。また、人材育成は自分の得意領域であり、ひとつの役割でもあります。

人材育成はとても難しいもので、私自身も先人の姿を見て盗んで学んできました。所々で坂山部長の言葉や言動をそっくりそのまま真似て、自分自身のスキルや人格を形成していきました。

ですが、成長方法は誰にでも当てはまるものではありません。人のタイプは十人十色なので、あまり型にハメるということはせず「何が正解か」は、あまり言わないようにしています。万人に当てはまる「これ!」という指導法はないと実感していますし、対象となる相手を詳しく理解することから始めています。そのためには、普段のコミュニケーションを密にし、相手の価値観や個性をしっかり汲み取るように意識しています。

あとは、自主性も尊重しています。失敗の経験は人を大きく成長させますから、失敗の可能性があっても、どんどんチャレンジさせる。見守りながら失敗させる。そこから学んでくれれば良いと考えています。

ナショナルフーズの強みとは?

人の縁を繋ぐ文化

ありきたりな表現ですがやはり「人を大切にする」というところですね。「人の縁」とも言えますが、社員同士が、お互いに助けあう気持ちが強い。システムとしてあるわけではないのに、自分の裁量で店舗の垣根を越えてフォローし合えたりできるところが、素晴らしいと思います。私も含め、アルバイトから社員になるメンバーも非常に多いんですよね。上司と部下というだけの関係ではなく、お互いリスペクトしあえる環境というか文化が根付いているので、自然と「ここで働きたい」と思う人も多いのではないでしょうか。

現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。

ひとりひとりが「声を上げる」組織に

社員や店舗ごとの自由度がかなり高いということは、ナショナルフーズの強みでもあります。しかし同時に、それは課題にもなっていると考えています。店舗ごとに業務オペレーションが異なる部分もあります。そのため、“お店の色”がかなり強く出る。良くも悪くも、店長の力量次第になってしまうところが課題です。

マネージャーとして複数店舗を管理するようになると、横の繋がりがまだまだ弱いことに気づきます。売り上げ向上に繋がるような取り組みを行っている店舗があっても、それが他の店舗運営に活かせていない。

売り上げアップのチャンスが転がっているのに、誰も気づかない。真似をすることが良いわけではありませんが、情報を共有できるシステム作りなども行いたいと考えています。

ナショナルフーズが今後大きく飛躍していくためにはまだまだ改革が必要で、そのためには社員の成長が必要不可欠です。少しでも疑問を感じたら、声を上げて主張できる人を増やしたいですね。ですから、私自身も声を上げるし、声を上げやすい環境を整えていきたいと考えています。

店長は、その店舗の環境を整えられますが、会社全体の環境はなかなか変えられない。しかし、自分はマネージャーというポジションだからこそ、会社全体に働きかけやすい。これからも、社員が気持ちよく働ける環境作りを続けていきたいです。

まとめ

20代の若さながら、最年少でマネージャー昇進を果たした田村さん。優しく穏やかな表情の奥には、ナショナルフーズへの熱い思いが隠されていました。“ナショナルフーズの革命児”、そんな呼び名が浮かんできました。

本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

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