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2024年3月の記事一覧

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.3

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回はマネージャーの田村さんにインタビューを敢行。ナショナルフーズ史上最年少でマネージャー昇格を果たした田村さんの遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 医療系から飲食業界への進路変更 私とナショナルフーズとの出会いは、高校3年生のときです。大学に進学が決まったタイミングでバイト探しを始めました。それが、坂山部長が店長をしていた店舗でした。しかし、働き始めてすぐに、店舗が移転することになりました。その移転先は自分が進学する大学のすぐ近く。今考えると、運命でしたね。医療系の大学だったので、ほとんどは卒業後に医療の道に進むのですが、私はナショナルフーズで本格的に働きたいという気持ちが強くなっていて…。大きな方向転換だと思うので、もちろん周囲から反対の声もありましたが、押し切った形で入社しました。就職という人生の節目で、一度きりの自分の人生を輝かせられる選択をしたいと考えていましたし、アルバイト時代の経験から、「ナショナルフーズこそ自分を成長させられる場所」と確信していたことも決め手になりました。人生の中で「あの人に出会えてよかったな」と思う経験ってありますよね。私にとっての憧れの存在が、坂山部長でした。私も人に大きな影響を与えられる人間になりたい。そして、ナショナルフーズならその理想も実現できると思ったんです。 ナショナルフーズ史上最年少マネージャー誕生 新卒で入社したときにアルバイト歴がすでに4年以上もあったので、ステップアップは早かったと思います。入社した年の9月には主任、1年後に副店長、その1年後に店長に。そして28歳の時にマネージャーに就任しました。店長時代に、『どんどん亭』の新店舗と姉妹店『ひびき』の2店舗の新規立ち上げに携わったのが大きな成長のきっかけだったと思います。コンセプトも雰囲気も全く違う店舗ですし、何より新規立ち上げなので、何もないゼロの状態からのスタートですよね。オープン日に間に合わせるために、計画を立て、スケジュールを敷いて、業者との打ち合わせを行いました。もちろん人もゼロなので採用も行い、研修も急ピッチで実施しました。たくさんの方のお力添えをいただきながら無事にオープンを迎えた時は感謝の気持ちと達成感で感無量でしたね。そういった部分が評価されマネージャー昇進の話があったんだと思います。 現在の業務内容について教えてください。 ナショナルフーズは、マネージャーの裁量の自由度が非常に高くなっています。そのため、私が行っている業務領域も非常に多岐に渡ります。経営会議や店長会議に参加して、ナショナルフーズ全体の方向性について議論することも大切な責務です。その中でもメインとなっている業務が、担当エリアの売上向上のための施策や、社員の育成です。店舗運営を円滑にするためにも、店長候補の育成に注力することが急務だと考えています。また、人材育成は自分の得意領域であり、ひとつの役割でもあります。人材育成はとても難しいもので、私自身も先人の姿を見て盗んで学んできました。所々で坂山部長の言葉や言動をそっくりそのまま真似て、自分自身のスキルや人格を形成していきました。ですが、成長方法は誰にでも当てはまるものではありません。人のタイプは十人十色なので、あまり型にハメるということはせず「何が正解か」は、あまり言わないようにしています。万人に当てはまる「これ!」という指導法はないと実感していますし、対象となる相手を詳しく理解することから始めています。そのためには、普段のコミュニケーションを密にし、相手の価値観や個性をしっかり汲み取るように意識しています。あとは、自主性も尊重しています。失敗の経験は人を大きく成長させますから、失敗の可能性があっても、どんどんチャレンジさせる。見守りながら失敗させる。そこから学んでくれれば良いと考えています。 ナショナルフーズの強みとは? 人の縁を繋ぐ文化 ありきたりな表現ですがやはり「人を大切にする」というところですね。「人の縁」とも言えますが、社員同士が、お互いに助けあう気持ちが強い。システムとしてあるわけではないのに、自分の裁量で店舗の垣根を越えてフォローし合えたりできるところが、素晴らしいと思います。私も含め、アルバイトから社員になるメンバーも非常に多いんですよね。上司と部下というだけの関係ではなく、お互いリスペクトしあえる環境というか文化が根付いているので、自然と「ここで働きたい」と思う人も多いのではないでしょうか。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 ひとりひとりが「声を上げる」組織に 社員や店舗ごとの自由度がかなり高いということは、ナショナルフーズの強みでもあります。しかし同時に、それは課題にもなっていると考えています。店舗ごとに業務オペレーションが異なる部分もあります。そのため、“お店の色”がかなり強く出る。良くも悪くも、店長の力量次第になってしまうところが課題です。マネージャーとして複数店舗を管理するようになると、横の繋がりがまだまだ弱いことに気づきます。売り上げ向上に繋がるような取り組みを行っている店舗があっても、それが他の店舗運営に活かせていない。売り上げアップのチャンスが転がっているのに、誰も気づかない。真似をすることが良いわけではありませんが、情報を共有できるシステム作りなども行いたいと考えています。ナショナルフーズが今後大きく飛躍していくためにはまだまだ改革が必要で、そのためには社員の成長が必要不可欠です。少しでも疑問を感じたら、声を上げて主張できる人を増やしたいですね。ですから、私自身も声を上げるし、声を上げやすい環境を整えていきたいと考えています。店長は、その店舗の環境を整えられますが、会社全体の環境はなかなか変えられない。しかし、自分はマネージャーというポジションだからこそ、会社全体に働きかけやすい。これからも、社員が気持ちよく働ける環境作りを続けていきたいです。 まとめ 20代の若さながら、最年少でマネージャー昇進を果たした田村さん。優しく穏やかな表情の奥には、ナショナルフーズへの熱い思いが隠されていました。“ナショナルフーズの革命児”、そんな呼び名が浮かんできました。 本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.2

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回はマネージャー兼総社店店長の増田さんにインタビューを敢行。ナショナルフーズの顔ともいえる、美味しい料理を裏で支える増田さんの遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 大学1年生の時に始めたアルバイトから、ナショナルフーズでのキャリアをスタートさせました。 元々、飲食業界に興味があり、ナショナルフーズでの仕事を通じて、やはりこの道に進もうと決意しました。大学卒業と同時にナショナルフーズに入社したので、ナショナルフーズでのキャリアも30年近くになりますね。この30年を振り返ると、ここでは話しきれないほど沢山の試練を乗り越え、その度に絆を深めながら、成長を続けていく姿を目の当たりにしてきました。その甲斐があり、苦しい時こそ、「会社に還元していきたい」と思う社員が増えていっているのは嬉しいことですね。 現在の業務内容について教えてください。 現在は、総社店の店長業務とサブマネージャー業務を兼任しています。総社店の運営に関する一切を取り仕切りながら、メニュー開発にも携わっています。メニューの立案段階から関わることも多く、出来上がったメニューのすべては、私がレシピやマニュアルに落とし込んでいます。他には、次世代店長の教育ですね。私の場合、店長候補の社員に対して、店舗運営のノウハウやアルバイトとの関係構築以外に、売上計画など数字面のマネジメントについての指導を行っています。私が担当している店舗は来店数も多いので、より多くの利益を出さなくてはいけないと感じています。一店舗にできる施策は限られているものの、その積み重ねが会社全体の利益になることは間違いないと確信しています。目標売上に届かなそうだと思ったら、お客様との会話を増やしてお料理をおすすめします。小さなことかもしれませんが、日々の積み重ねを意識して成果を挙げてきているんです。また、回転が悪い時ほど商品の鮮度に気を配っています。私自身がレシピやマニュアル作成に携わっているので、品質に関しては人一倍意識が強いと自負していますね。 ナショナルフーズの強みとは? 地域密着と若手の活躍 私が考える、ナショナルフーズの強みは“人との繋がり”です。社員間の繋がりで言えば、スタッフがお互いを尊重しながら助け合って仕事ができている。さらに、地域との繋がりもあります。地元に密着して約50年。どんどん亭でお食事をされていた方が、今はお孫さんを連れて来店くださる。「愛されてるな」って感じています。また、最近は若い社員が活躍できる環境が整ってきています。そういった環境を作ることは難しいと思いますが、会社全体で取り組んでいるところです。社歴やキャリアに関係なく、誰もが色々な新しいことに挑戦できることが強みだと実感しています。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 社内を巻き込んだトレンド作りの文化を 三宅代表を筆頭に今の経営は新たな試みにも柔軟に対応し、非常にスピード感がありますが、その反面、新たにインプットしなければならない情報が多く、そう言った新たな動きに対してタイムリーに対応できていない部分もあります。特に私の場合はSNSを駆使したマーケティングなど、最先端から遅れていましたし、そもそも「インスタって何だ!?」から始まりました。まずは自分がしっかり勉強していくことが必要だと思い、若いアルバイトや自分の子どもたちから情報を収集しました。若い世代のスタッフに教えてもらうことには、ちょっと照れや恥ずかしさもありますが、それでも、自分から新しいことを受け入れていくことが、自分の成長に繋がると思って日々努力しています。そう言った中で、今後新たな試みとして社内で『商品開発部』を立ち上げてみたいですね。SNS世代の若い人たちがどういった観点でお店を選び、どういう料理を食べてみたいと感じるのか、実際にSNSで情報収集している若いスタッフの意見も反映させながら、お客様に喜んでいただける新メニューを研究・開発していきたいです。美味しいのはもちろん、SNSでの情報発信にも役立てられる、“映える”メニューも増やしていきたいですし、マニュアルやオペレーション面においても、スタッフの労働過多にならないよう、より効率化できる部分や社員育成に注力していきたいです。 まとめ お客様と従業員それぞれが幸せになるために日々奮闘する増田マネージャー。ナショナルフーズが長年愛され続ける裏側では、店舗運営を通じて得たノウハウをしっかり現場に還元し、安定した利益を生み出し続ける増田マネージャーの手腕が輝いていました。本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.1

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回は社歴30年近くになる、坂山本部長のインタビューを敢行。社員みんなが安心して働ける組織を目指し日々奮闘する坂山本部長の遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 ナショナルフーズとの出会いは、16歳。アルバイトで入社しました。その後、19歳で正社員に。そこから今に至るまで約30年ナショナルフーズ一筋ですね。はじめて店長になったのは21歳のときで、当時は複数の店舗で店長を掛け持ちしながら徐々にマネージャー業務を行うようになりました。本部長に就任したのは、今から5、6年前。今の会長が当時の社長だったときに声をかけてもらったのがきっかけですね。 現在の業務内容について教えてください。 主に業務を取り仕切る統括がメインです。人材育成や人事評価制度の立案・設計などの人に関わる部分であったり、外部企業と連携して新店舗立上げの計画策定〜実行といった店舗周りの推進、他にも新規メニューの開発やSNSマーケティングの施策立案など…業務内容は多岐に渡りますね。その中でも、人材育成には注力しています。自身もアルバイト時代から、周りの温かい方達に育てて頂き、「自分もそんな人になりたい」と思い入社しました。想いを繋ぐために、少しでもこれまでの経験を、現場の社員に共有したいと思っています。 少し前までは、入社2~3年目の社員には、私が作成した独自の研修資料を元に社員研修をしていましたね。 ナショナルフーズの強みとは? 会社に『恩返ししたい』人の集合体 ナショナルフーズの強みは、「会社に対する愛着や情を持った社員がたくさんいる」ということだと感じています。むしろ、そう思わせてくれるナショナルフーズという会社の存在自体が、我々の誇りであり一番の強みですね。私自身「今があるのは、この会社があるおかげだ」と思っていますし、常に「恩返しをしたい」という心を持っています。私がアルバイトからキャリアをスタートさせた時のように、今では、私が店長だったときのアルバイトが、店長やマネージャーとして活躍しています。そんな姿を見ると、嬉しくてたまらないですね。ナショナルフーズの多くの社員は、「自分の存在が誰かの役に立つ人であり続けたい」と主体性を持って行動しています。一人ひとりがそういった意識を持つことで、会社全体がより強固な組織に成長できると考えています。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 仲間とともに日々を積み重ね、事業成長を加速させたい 時代とともに組織の在り方も変わり、要所要所で求められるものも変わってきています。それでも、経営理念である『ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ』は変わりません。経営理念を形にするのが我々マネージャー以上の役割ですし、責任をとても感じています。理念を貫きながら組織の成長や収益向上を実現させていくために、お客様に提供するサービス全体の品質を高い水準で維持し続けることが重要だと考えています。今でも店舗全体の品質向上のために、月に1回は各店舗を回るようにしていて、その中で気づいたことを社員にフィードバックしたり、良い取り組みに関しては他の店舗に共有したりしています。実はアルバイトやパートさんから学べることも多く、「飲食店を選ぶ際には何を参考にしてるのか?」聞くと私も勉強になりますし、今後のマーケティング活動にも活きてくるんです。こういったコミュニケーションも普段から意識的にみんなと会話をしているからこそ生まれるのもだと思いますし、その積み重ねが大事だと思っています。収益の観点からも、まだまだ伸びる余地があると考えています。店舗数を拡大させるためにも優秀な人材を確保していかなくてはなりません。採用活動を通して人材を確保するだけでは50点だと思っていて、それを100点まで持っていくためには、教育制度や人事評価制度を充実させる必要があります。私たちの理念にもあるように「自分たちが会社を作っていくんだ!」という気概を持っている人を増やしていきたいですね。従業員の働き方も、休日取得や拘束時間の短縮とかかなり進んでいますが、もっともっと改善させるべく奮闘中です。また、月に2〜3回ある経営会議では、マネージャー以上のメンバーが集まって、それぞれの思いを醸成してます。 まとめ お客様や社員との関わりを通じて経験や実力を積み重ねると同時に、人間力も高めてきた坂山本部長。ナショナルフーズ唯一無二のカリスマ的存在でありながら、経営理念を全うするべく挑戦し続ける坂山本部長の熱い思いが伝わる内容となりました。本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.3

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回はマネージャーの田村さんにインタビューを敢行。ナショナルフーズ史上最年少でマネージャー昇格を果たした田村さんの遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 医療系から飲食業界への進路変更 私とナショナルフーズとの出会いは、高校3年生のときです。大学に進学が決まったタイミングでバイト探しを始めました。それが、坂山部長が店長をしていた店舗でした。しかし、働き始めてすぐに、店舗が移転することになりました。その移転先は自分が進学する大学のすぐ近く。今考えると、運命でしたね。医療系の大学だったので、ほとんどは卒業後に医療の道に進むのですが、私はナショナルフーズで本格的に働きたいという気持ちが強くなっていて…。大きな方向転換だと思うので、もちろん周囲から反対の声もありましたが、押し切った形で入社しました。就職という人生の節目で、一度きりの自分の人生を輝かせられる選択をしたいと考えていましたし、アルバイト時代の経験から、「ナショナルフーズこそ自分を成長させられる場所」と確信していたことも決め手になりました。人生の中で「あの人に出会えてよかったな」と思う経験ってありますよね。私にとっての憧れの存在が、坂山部長でした。私も人に大きな影響を与えられる人間になりたい。そして、ナショナルフーズならその理想も実現できると思ったんです。 ナショナルフーズ史上最年少マネージャー誕生 新卒で入社したときにアルバイト歴がすでに4年以上もあったので、ステップアップは早かったと思います。入社した年の9月には主任、1年後に副店長、その1年後に店長に。そして28歳の時にマネージャーに就任しました。店長時代に、『どんどん亭』の新店舗と姉妹店『ひびき』の2店舗の新規立ち上げに携わったのが大きな成長のきっかけだったと思います。コンセプトも雰囲気も全く違う店舗ですし、何より新規立ち上げなので、何もないゼロの状態からのスタートですよね。オープン日に間に合わせるために、計画を立て、スケジュールを敷いて、業者との打ち合わせを行いました。もちろん人もゼロなので採用も行い、研修も急ピッチで実施しました。たくさんの方のお力添えをいただきながら無事にオープンを迎えた時は感謝の気持ちと達成感で感無量でしたね。そういった部分が評価されマネージャー昇進の話があったんだと思います。 現在の業務内容について教えてください。 ナショナルフーズは、マネージャーの裁量の自由度が非常に高くなっています。そのため、私が行っている業務領域も非常に多岐に渡ります。経営会議や店長会議に参加して、ナショナルフーズ全体の方向性について議論することも大切な責務です。その中でもメインとなっている業務が、担当エリアの売上向上のための施策や、社員の育成です。店舗運営を円滑にするためにも、店長候補の育成に注力することが急務だと考えています。また、人材育成は自分の得意領域であり、ひとつの役割でもあります。人材育成はとても難しいもので、私自身も先人の姿を見て盗んで学んできました。所々で坂山部長の言葉や言動をそっくりそのまま真似て、自分自身のスキルや人格を形成していきました。ですが、成長方法は誰にでも当てはまるものではありません。人のタイプは十人十色なので、あまり型にハメるということはせず「何が正解か」は、あまり言わないようにしています。万人に当てはまる「これ!」という指導法はないと実感していますし、対象となる相手を詳しく理解することから始めています。そのためには、普段のコミュニケーションを密にし、相手の価値観や個性をしっかり汲み取るように意識しています。あとは、自主性も尊重しています。失敗の経験は人を大きく成長させますから、失敗の可能性があっても、どんどんチャレンジさせる。見守りながら失敗させる。そこから学んでくれれば良いと考えています。 ナショナルフーズの強みとは? 人の縁を繋ぐ文化 ありきたりな表現ですがやはり「人を大切にする」というところですね。「人の縁」とも言えますが、社員同士が、お互いに助けあう気持ちが強い。システムとしてあるわけではないのに、自分の裁量で店舗の垣根を越えてフォローし合えたりできるところが、素晴らしいと思います。私も含め、アルバイトから社員になるメンバーも非常に多いんですよね。上司と部下というだけの関係ではなく、お互いリスペクトしあえる環境というか文化が根付いているので、自然と「ここで働きたい」と思う人も多いのではないでしょうか。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 ひとりひとりが「声を上げる」組織に 社員や店舗ごとの自由度がかなり高いということは、ナショナルフーズの強みでもあります。しかし同時に、それは課題にもなっていると考えています。店舗ごとに業務オペレーションが異なる部分もあります。そのため、“お店の色”がかなり強く出る。良くも悪くも、店長の力量次第になってしまうところが課題です。マネージャーとして複数店舗を管理するようになると、横の繋がりがまだまだ弱いことに気づきます。売り上げ向上に繋がるような取り組みを行っている店舗があっても、それが他の店舗運営に活かせていない。売り上げアップのチャンスが転がっているのに、誰も気づかない。真似をすることが良いわけではありませんが、情報を共有できるシステム作りなども行いたいと考えています。ナショナルフーズが今後大きく飛躍していくためにはまだまだ改革が必要で、そのためには社員の成長が必要不可欠です。少しでも疑問を感じたら、声を上げて主張できる人を増やしたいですね。ですから、私自身も声を上げるし、声を上げやすい環境を整えていきたいと考えています。店長は、その店舗の環境を整えられますが、会社全体の環境はなかなか変えられない。しかし、自分はマネージャーというポジションだからこそ、会社全体に働きかけやすい。これからも、社員が気持ちよく働ける環境作りを続けていきたいです。 まとめ 20代の若さながら、最年少でマネージャー昇進を果たした田村さん。優しく穏やかな表情の奥には、ナショナルフーズへの熱い思いが隠されていました。“ナショナルフーズの革命児”、そんな呼び名が浮かんできました。 本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.2

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回はマネージャー兼総社店店長の増田さんにインタビューを敢行。ナショナルフーズの顔ともいえる、美味しい料理を裏で支える増田さんの遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 大学1年生の時に始めたアルバイトから、ナショナルフーズでのキャリアをスタートさせました。 元々、飲食業界に興味があり、ナショナルフーズでの仕事を通じて、やはりこの道に進もうと決意しました。大学卒業と同時にナショナルフーズに入社したので、ナショナルフーズでのキャリアも30年近くになりますね。この30年を振り返ると、ここでは話しきれないほど沢山の試練を乗り越え、その度に絆を深めながら、成長を続けていく姿を目の当たりにしてきました。その甲斐があり、苦しい時こそ、「会社に還元していきたい」と思う社員が増えていっているのは嬉しいことですね。 現在の業務内容について教えてください。 現在は、総社店の店長業務とサブマネージャー業務を兼任しています。総社店の運営に関する一切を取り仕切りながら、メニュー開発にも携わっています。メニューの立案段階から関わることも多く、出来上がったメニューのすべては、私がレシピやマニュアルに落とし込んでいます。他には、次世代店長の教育ですね。私の場合、店長候補の社員に対して、店舗運営のノウハウやアルバイトとの関係構築以外に、売上計画など数字面のマネジメントについての指導を行っています。私が担当している店舗は来店数も多いので、より多くの利益を出さなくてはいけないと感じています。一店舗にできる施策は限られているものの、その積み重ねが会社全体の利益になることは間違いないと確信しています。目標売上に届かなそうだと思ったら、お客様との会話を増やしてお料理をおすすめします。小さなことかもしれませんが、日々の積み重ねを意識して成果を挙げてきているんです。また、回転が悪い時ほど商品の鮮度に気を配っています。私自身がレシピやマニュアル作成に携わっているので、品質に関しては人一倍意識が強いと自負していますね。 ナショナルフーズの強みとは? 地域密着と若手の活躍 私が考える、ナショナルフーズの強みは“人との繋がり”です。社員間の繋がりで言えば、スタッフがお互いを尊重しながら助け合って仕事ができている。さらに、地域との繋がりもあります。地元に密着して約50年。どんどん亭でお食事をされていた方が、今はお孫さんを連れて来店くださる。「愛されてるな」って感じています。また、最近は若い社員が活躍できる環境が整ってきています。そういった環境を作ることは難しいと思いますが、会社全体で取り組んでいるところです。社歴やキャリアに関係なく、誰もが色々な新しいことに挑戦できることが強みだと実感しています。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 社内を巻き込んだトレンド作りの文化を 三宅代表を筆頭に今の経営は新たな試みにも柔軟に対応し、非常にスピード感がありますが、その反面、新たにインプットしなければならない情報が多く、そう言った新たな動きに対してタイムリーに対応できていない部分もあります。特に私の場合はSNSを駆使したマーケティングなど、最先端から遅れていましたし、そもそも「インスタって何だ!?」から始まりました。まずは自分がしっかり勉強していくことが必要だと思い、若いアルバイトや自分の子どもたちから情報を収集しました。若い世代のスタッフに教えてもらうことには、ちょっと照れや恥ずかしさもありますが、それでも、自分から新しいことを受け入れていくことが、自分の成長に繋がると思って日々努力しています。そう言った中で、今後新たな試みとして社内で『商品開発部』を立ち上げてみたいですね。SNS世代の若い人たちがどういった観点でお店を選び、どういう料理を食べてみたいと感じるのか、実際にSNSで情報収集している若いスタッフの意見も反映させながら、お客様に喜んでいただける新メニューを研究・開発していきたいです。美味しいのはもちろん、SNSでの情報発信にも役立てられる、“映える”メニューも増やしていきたいですし、マニュアルやオペレーション面においても、スタッフの労働過多にならないよう、より効率化できる部分や社員育成に注力していきたいです。 まとめ お客様と従業員それぞれが幸せになるために日々奮闘する増田マネージャー。ナショナルフーズが長年愛され続ける裏側では、店舗運営を通じて得たノウハウをしっかり現場に還元し、安定した利益を生み出し続ける増田マネージャーの手腕が輝いていました。本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

  • ナショナルフーズの遺伝史〜継承と進化〜vol.1

    創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNAそして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはーナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”としてそれぞれの想いを熱く語っていただきました。今回は社歴30年近くになる、坂山本部長のインタビューを敢行。社員みんなが安心して働ける組織を目指し日々奮闘する坂山本部長の遺伝史とは? まずはじめに、今までの経歴を教えてください。 ナショナルフーズとの出会いは、16歳。アルバイトで入社しました。その後、19歳で正社員に。そこから今に至るまで約30年ナショナルフーズ一筋ですね。はじめて店長になったのは21歳のときで、当時は複数の店舗で店長を掛け持ちしながら徐々にマネージャー業務を行うようになりました。本部長に就任したのは、今から5、6年前。今の会長が当時の社長だったときに声をかけてもらったのがきっかけですね。 現在の業務内容について教えてください。 主に業務を取り仕切る統括がメインです。人材育成や人事評価制度の立案・設計などの人に関わる部分であったり、外部企業と連携して新店舗立上げの計画策定〜実行といった店舗周りの推進、他にも新規メニューの開発やSNSマーケティングの施策立案など…業務内容は多岐に渡りますね。その中でも、人材育成には注力しています。自身もアルバイト時代から、周りの温かい方達に育てて頂き、「自分もそんな人になりたい」と思い入社しました。想いを繋ぐために、少しでもこれまでの経験を、現場の社員に共有したいと思っています。 少し前までは、入社2~3年目の社員には、私が作成した独自の研修資料を元に社員研修をしていましたね。 ナショナルフーズの強みとは? 会社に『恩返ししたい』人の集合体 ナショナルフーズの強みは、「会社に対する愛着や情を持った社員がたくさんいる」ということだと感じています。むしろ、そう思わせてくれるナショナルフーズという会社の存在自体が、我々の誇りであり一番の強みですね。私自身「今があるのは、この会社があるおかげだ」と思っていますし、常に「恩返しをしたい」という心を持っています。私がアルバイトからキャリアをスタートさせた時のように、今では、私が店長だったときのアルバイトが、店長やマネージャーとして活躍しています。そんな姿を見ると、嬉しくてたまらないですね。ナショナルフーズの多くの社員は、「自分の存在が誰かの役に立つ人であり続けたい」と主体性を持って行動しています。一人ひとりがそういった意識を持つことで、会社全体がより強固な組織に成長できると考えています。 現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。 仲間とともに日々を積み重ね、事業成長を加速させたい 時代とともに組織の在り方も変わり、要所要所で求められるものも変わってきています。それでも、経営理念である『ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ』は変わりません。経営理念を形にするのが我々マネージャー以上の役割ですし、責任をとても感じています。理念を貫きながら組織の成長や収益向上を実現させていくために、お客様に提供するサービス全体の品質を高い水準で維持し続けることが重要だと考えています。今でも店舗全体の品質向上のために、月に1回は各店舗を回るようにしていて、その中で気づいたことを社員にフィードバックしたり、良い取り組みに関しては他の店舗に共有したりしています。実はアルバイトやパートさんから学べることも多く、「飲食店を選ぶ際には何を参考にしてるのか?」聞くと私も勉強になりますし、今後のマーケティング活動にも活きてくるんです。こういったコミュニケーションも普段から意識的にみんなと会話をしているからこそ生まれるのもだと思いますし、その積み重ねが大事だと思っています。収益の観点からも、まだまだ伸びる余地があると考えています。店舗数を拡大させるためにも優秀な人材を確保していかなくてはなりません。採用活動を通して人材を確保するだけでは50点だと思っていて、それを100点まで持っていくためには、教育制度や人事評価制度を充実させる必要があります。私たちの理念にもあるように「自分たちが会社を作っていくんだ!」という気概を持っている人を増やしていきたいですね。従業員の働き方も、休日取得や拘束時間の短縮とかかなり進んでいますが、もっともっと改善させるべく奮闘中です。また、月に2〜3回ある経営会議では、マネージャー以上のメンバーが集まって、それぞれの思いを醸成してます。 まとめ お客様や社員との関わりを通じて経験や実力を積み重ねると同時に、人間力も高めてきた坂山本部長。ナショナルフーズ唯一無二のカリスマ的存在でありながら、経営理念を全うするべく挑戦し続ける坂山本部長の熱い思いが伝わる内容となりました。本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。