創業から今日に至るまで、ナショナルフーズは焼肉事業を中心に事業を拡大させ、食を通じた喜びと幸せを提供してきました。地元岡山の皆様から信頼され、愛される会社で居続けるため、私たちにできることは何か?そんな想いを胸にこれまで数えきれないほどの挑戦をしましたが、全てが成功だったわけではありません。そんな紆余曲折の歴史を目の当たりにしてきた、今後の事業推進を担うマネージャー陣5名にインタビューを敢行。
これまで継承されてきた“ナショナルフーズのDNA”
そして、更なる進化に向けた取り組みや戦略とはー
ナショナルフーズの”遺伝子×歴史=遺伝史”として
それぞれの想いを熱く語っていただきました。
今回はどんどん亭の新倉敷店店長も務める藤井さんにお話を伺いました。
店長としてマネージャーとして、ナショナルフーズを新たな視点から進化させる藤井さんの遺伝史とは?
まずはじめに、今までの経歴を教えてください。
ナショナルフーズで働いて22年。現在の新体制に移行する際にマネージャーとなり、新倉敷店での店長歴も4年になります。新倉敷店の他に蔵王店も管轄しています。
新倉敷店においては、副店長が今年になって昇格し、実質的な店長業務を行っています。それに対応して約1年間は移行期間ということで、私が副店長の店長業務をサポートするといった状況です。
普段は新倉敷店と蔵王店に出勤していますが、マネージャーとしての業務が増え、アルバイトの教育や育成などの店長業務に関わる機会が減っています。副店長の運営方法にシフトさせることで、任せる部分を増やしていき、早期の自立を促すことが目標です。副店長の成長を実感できる嬉しさがある反面、現場のメンバーと話す機会が減って若干寂しい気持ちもありますね。
現在の業務内容について教えてください。
店長として行っていた業務が減った反面、ナショナルフーズを多角的に、俯瞰的に考えなければならない業務が増えてきています。
育成業務においては、店長へのサポートやアドバイスがメインです。ちょうど今は、半期の目標を設定している期間。副店長自身が考えた目標を達成できるよう、具体的なアドバイスをすることも重要な業務になっています。
私が店長業務を行っていた時には、自分の考えや意見をスタッフに理解してもらうことを意識していました。しかし、店長や副店長には、自分自身で考える力が不可欠です。そのような力を身につけて自己成長を促せるよう、私自身は聞くことに徹し、相手に考えを話してもらえるような関係性づくりを心掛けています。
また、マネージャー就任直後から、QSCのチェックを一任されています。具体的には、各店舗の環境整備や清掃の点検、お肉の品質チェックなど。レシピ作成担当者等とも認識合わせをしながら実際に全店を回り、店舗の状態や提供する商品の品質を全店舗で統一出来るように尽力しています。
さらに、LINEやアプリなどWEBマーケティングの業務にも携わっております。発信自体は外部のプロと協力していますが、坂山部長と共に発信する内容や時期などの計画立案を行っています。開封率なども細かくチェックし、開封されない原因を調査することも大切な運用です。答えが中々見つからず苦戦していますが、新しいことに取り組めて刺激を受けていますね。
SNS運用に関わるようになってから、携帯の向こうにいるお客様のことを考える機会が増えました。また、「携帯の向こうのお客様は何を求めているのか…」と考えることで、お客様目線でナショナルフーズのことを考えられるようになったことも、大きな収穫であると思います。
ナショナルフーズの強みとは?
何事にもチャレンジできる社風
私が考えるナショナルフーズの強みは、「みんなで会社を作っている感覚を味わえる」ということです。
全国展開している大規模なチェーン店と違って、現場にいる従業員一人ひとりの意見が反映しやすいこともその表れです。特に、社長が代替わりしたタイミングから、経営理念の実現に向けての動きが加速していると実感しています。
他にも、「ナショナルフーズに入社しよう!」と、胸を張って言える根拠がたくさんあることも強みでしょう。従業員満足度調査でのコメントをもとに、休日や休暇などの制度を積極的に決断したり、給料体系を変更したりするなど、現場にいる社員やアルバイトの声を吸い上げて、次々と実現できていることは素晴らしいと思います。
適切な規模感であり、自分が店長を兼務しているからかもしれませんが、自由にチャレンジできることも強みだと感じています。私自身は「まずはやってみよう!」という精神が強いので、売上に繋がるような販促を実験的に行っています。地区限定でLINEメッセージを配信したり、人気メニューをラミネートしたり、クリスマスには着ぐるみを着て接客したり、それを容認してくれる社風も魅力ではないでしょうか。
ワクワク感があって、お客さんが喜んでくれる。それを従業員も楽しんでくれる。ナショナルフーズの強みがたくさんあることで、自分自身も楽しめ、積極的に動いていける原動力にもなっています。
現在抱えている課題や注力ポイントについて教えてください。
自主性とシステム・バランスの最適化
諸刃の剣ではないですが、自由にはリスクがありますよね。各店舗や社員に与えられている裁量が大きいからこそ、業務のシステム化が徹底されていない。また、ナショナルフーズ全体の想いや考えが、全社員に浸透できていないことも課題だと考えます。
それを解消するには、まずはマネージャーや店長クラスが会社や社長の思いをきっちり理解して、現場に広めていくことが必要です。さらに、せっかく風通しが良い環境なので、こちらからも意見を発信する行動も増やしていきたいです。そのため、日頃からしっかり密なコミュニケーションを取ることに注力しています。
また、アルバイトから正社員として入社してくれるメンバーをもっと増やしていきたいと考えています。これまでは給与や福利厚生の点がネックであったと考えていますが、現在は大幅に改善されています。しかし、そのことが周知されていない。さらに、社員としての仕事のやりがいや楽しさを伝え切れていなかったことが原因だと推測しています。
「もう一押し」が足りなかったのでしょう。私がマネージャーとして管轄する店舗は母店でもあるので、新入社員が多く入ってきます。その社員がいきいきと働く姿を見せられれば、アルバイトの方がナショナルフーズに入社して活躍したいと思えるようになります。そんな正のスパイラルをつくれるように、社員がやりがいを持って安心して働ける環境づくりに励みたいです。
まとめ
店長から、マネージャーからだけではなく、SNS運用を通じ、お客様からの目線でもナショナルフーズを俯瞰している藤井マネージャー。従業員全員の自主性やオリジナリティを尊重しながらも、QSCのチェックなどでは統一性を限りなく追求する。藤井マネージャーの絶妙なバランス感覚は、ナショナルフーズをこれからも魅力的に輝かせ続けてくれると確信しています。
本日はお話を聞かせていただきありがとうございました。